ミザーリ州カンザスシティー旅行記
6月26日|6月27日|6月28日|6月29日|6月30日|7月1日|7月2日
6月26日(月)
カンザスシティー
無事カンザスシティーに到着。
空港でレンタルしたアメ車を運転し、ホテルへ直行。しかし、ホテルに無事着いたのはいいのが、あまりのボロさに開いた口がふさがらなかったほど。とりあえず、一休みしたあと、マックに連絡をとり、お土産をを渡す約束をしました。初めて運転するアメ車、初めての土地、慣れるまでいろいろと時間がかかるのではないかと心配しましたが、その心配は無用でした。待ち合わせ場所にたどり着くまですっかり車も道も慣れてしまったほど、道に迷ってしまいました!

地図を片手に1時間以上も市内を迷ってしまい、すっかりあたりは真っ暗で、疲れもピークに達していました。迷いに迷った後、近くのホテルのドアマンに道を尋ねていたところに、ドミノピザ屋のデリバリーのお姉さんが通りかかり、途中まで連れていってくれると声をかけてくれたのです。親切な地元の人たちのお陰で、無事待ち合わせ場所にたどりつくことができました!
マックはワシントン州ライセンスの真っ白な愛車から笑顔で降りてきました。5月にシアトルで会った時よりさらに大人びた顔になっており、今の状況がマックの表情でよく伺えました。お土産を無事手渡たすことができ、マックにも喜んでもらえました。
明日はマックの登板日。
ひさびさにマウンドに立つマックの姿がみれるとおもうと、気が引き締まりました。ホテルまでの帰り道はさんざん迷ったお陰(?!)でスムーズに戻ることができました。しかしあのぼろホテルに戻ると思うと、車のハンドルが重く感じました。

カフマン・スタジアムへ
カンザスシティー市内にある、トゥルーマン・スポーツ・コンプレックスには、カンサスシティー・ロイヤルズの本拠地、カフマン・スタジアムと、カンザスシティー・チーフスのフットボールスタジアムがあります。青々とした芝生に囲まれたのどかなスタジアムです。芝生を維持するだけでも大変ではないかと余計な心配をしてしまうほど。
駐車場も広々としており、たくさんの人達がゲーム2時間前からバーベキューグリルを囲んで、ホットドックやハンバーガーを食べています。野球観戦は、家族や友達で楽しむイベントのひとつのようです。シアトルでも昔キングドームでみれた光景です。
カフマン・スタジアムといえば、スタジアム内に噴水と滝が流れていることで有名です。カンザスシティーは、ザ・シティー・オフ・ファウンテンと呼ばれているほど噴水が多いところです。市内だけでも29ヵ所あり、散歩ルートや車でのルートでみれるようになっています。とくにスタジアムの噴水は夜になるとライトアップされ、イニングとイニングの間に観客の目を引きつけます。
観戦日1日目
Today's Mac
マックは、ゲーム開始15分前にブルペンで投球練習を始めました。投げる姿は、以前より大きくみえ、歩く姿には余裕さえも見れます。ここ1ヶ月あまりで3勝をあげ、日本人大リーガーの中で成績はトップ、またアメリカンリーグでは防御率はトップ5に入るほど成績を上げてきました。投球内容も安定し、チームからの信頼も得てます。また、地元ロイヤルズファンの人気もばっちりです。ファンクラブの応援幕をカメラやビデオカメラで写す人もいれば、ファンクラブのサインボードを見て、私達に声をかけてくれる人はたくさんいます。ロイヤルズファンと触れ合う機会が今までなかったため、今回はとてもいい機会でした。こうして地元のファンと接することは、野球を楽しむ大事な要素であることも実感しました。
なによりも嬉しかったのは、ここカンザスシティーで結成されたマックスズキ・ファンクラブの青年達に偶然会えたことです。このファンクラブのことを知ったのは、1ヶ月ちょっと前。最初はどういった人がやっているのか、気になったものです。すこし経ってから、青年達のファンクラブのホームページに写真がのっていたのです。なんと中学生か高校生ぐらいの男の子達3人、Mac
Suzuki Fan Clubと書いてあるロイヤルブルーのTシャツを着て写っていたのです。その同じTシャツを着た青年達が、スタジアムの駐車場で私達が駐車した隣りの車の中から降りてきたのです。偶然とはいえ、本当になにかの巡り会わせというのでしょうか、これには本当に驚きました。おもわず興奮して駆け寄ってしまいました。いろいろと話しているうちに、この青年達は、マックが登板するホームゲームの日には必ず観にきて、応援しているようです。チケット売り場が開く30分前から並び、ライトフィールド側の一番前の席をいつも確保し、ゲームが最後まで終わるまでいるようです。純粋にマックを心から応援している若い青年達です。同じマックファンとしては、会えてとても嬉しかったです。
夜のゲームまで時間が空いていたので、市内観光をすることにしました。カンザスシティーは、美術館や歴史見学施設が多いことでも知られてます。私達が今回訪れたのは、Negro
Leagues Baseball Museumといって、1920年代から1950年代に盛んだった黒人野球の歴史を学べる美術館です。館内には、昔の野球器具からユニフォームとさまざまなものが展示され、昔の野球は体当たりのスポーツだということを感じました。
お昼には、プラザというおしゃれな町でランチをしました。プラザには、180件以上のお店、ブティックやレストランがあり、とても賑やかな町です。
プラザ周辺にあるレストランは、とにかくいついっても混んでいます。空いているお店を探すのが反対に難しいほどです。しかし、味はどこいってもなかなかでした。とくに驚いたのが、チキン料理が多いこと。サラダにさえよくチキンがついてくるのです。シーザーサラダにしても、チキンをつけるか?と聞かれるのぐらいです。カンザスといえば、トウモロコシ、麦、牛肉の生産と並んでチキンの生産は有名だったことを思い出しました。
観戦日2日目

Hall of Fame
観戦日2日目の今日は、すこしスタジアム内の見学をしました。シアトルのセーフコフィールドとはちがって、地味な球場ですが、、家族みんなで野球観戦をおもいっきり楽しめる球場です。なによりもチケットが安い。バックネット裏は15ドルと信じられないくらい安い。予約席でも17ドル前後で、自由席は7ドルととてもカスタマーフレンドリー。
食べ物は、オールアメリカンです。ホットドック、ハンバーガー、サンドイッチ、ピザなどとお米ひと粒ありません。私は小さい頃から、野球観戦には必ずホットドックと決めているため、そこの球場でしか食べられないホットドックを見つけては買って食べてます。今回も、もちろんメイド・イン・カンザスシティーのホットドックを買って食べました。
ドリンクは、ビール、ポップ、レモネード、ミネラルウォーターととくに変わったものはありませんでした。しかし、レモネードといっしょに売っていた、真っ赤なドリンクに目がいきました。販売員にきいてみると、チェリーレモネードだよ、美味しいよ、と言われさっそく試すことに!
が!目を疑うようなことが目の前で起こったのです。
「ここに並んでいるのは、作ってだいぶ経っているから新しいのを作ってあげる」といって、奥から真っ赤なシロップのようなものがはいった小さなプラスチックの容器を出してきて、目の前にある(写真上)レモネードにドボドボッといれたのです!そうなのです。ただ単に普通のレモネードにチェリーのシロップをいれただけのドリンクだったのです。お味??ご想像にお任せします。
これは、ファンネルケーキといって、ビールのおつまみとして男性が食べているのが目立ちました。
ドーナツの生地で出来ており、上にはたっぷりと粉砂糖がかかった甘いデザートです。
これが飛ぶように売れているのです。
いままで見たことがなかったので、思わず買ってしまいました。
でもこれは結構いけます!
Today's Mac
マックの姿を観客席からみることができたのは、ゲームの後半からです。
ロイヤルズのジャケットを着て、
帽子を深くかぶりダッグアウトの階段の隅で座ってゲームをみてました!
Lunch with Mac
マックとランチの待ち合わせをしたのが、チーズケーキ・ファクトリーといって、プラザ周辺では一番店内が広く賑やかで、お客で溢れかえっている所。お店の名前だけに、20種類以上のチーズケーキがあり、また、メニューも200種類以上あるチェーン店。
マックは、黒のキャップを深くかぶり、黒のTシャツに半ズボン姿で颯爽とレストランに現れました。
注文をしてから、さっそくファンから預かった手紙を渡すと、とてもうれしそうに封を切ってから、じっくりと手紙を読み始めました。ファンを大切に思いやる姿が、ふっとしたところででるマック。手紙を書いた本人に直接見せたかったほど、マックの姿には心温まるものがありました。
鳥のエサのようにわんさかと盛られているサラダを目の前に、いろいろとお話ができました。
「田舎なんで、いい人達ばかりですよ」っと、カンザスシティーの地元の人達の話しがでました。こちらでの生活は慣れ、落着いているようです。また、食事に関しては、ほとんど外食をしないで作っている、「昨日もゲームの後、カレーをつくった」と普段からマメに炊事していることが分かった。マックのエプロンに包丁姿、是非見てみたいものだ!
いろんな話しが続き、あっと言う間に2時間過ぎてしまいました。オールスターブレイクはゆっくりと家で過ごすと言うマック。普段、移動移動ばかりの生活。オールスターブレイクはマックにとっても、体をゆっくり休ませる機会のようです。
そういえば、去年の今頃は、カンザスシティーに移籍したばかりの時期。移籍から丸1年が過ぎ、今はロイヤルズを大きく支えるピッチャーに成長しました。
ここから、直接球場入りするマックの後ろ姿をみて、今度、9月にシアトルで会うときは、もっと大きく成長しているだろうな、っと期待と希望を膨らませた私でした。
ローランスへ
カンザスシティーから車で約1時間ほどいったところに、ローランスというカンザス州にある小さなきれいな町を訪れました。ローランスは古い歴史ある建物が町内のメインストリートに5ブロックも並んでいることや、1860年から1920年の間に建てられたビクトリアン調などの家が並ぶ住宅地が残されていることで有名です。また町内には、ユニバーシティー・オフ・カンザスがあり、神奈川県平塚市と姉妹都市であるローランスは、毎年、多くの交換留学生が訪れることで知られています。
お昼前に、ハイウェイに乗ってローランスへ向かったものの号雨のため、いったん市内へ引き返しました。お腹もすいていたこともあり、とりあえずでお昼を済ませ、様子をみてからローランスへいくことを決めることにしました。カンザスシティーといえばBBQ、ここに来たからには試さないでシアトルに帰ることができないので、今日のお昼に食べてみました。
全米でBBQで有名な、マスターピース・バーベキュー&グリルへいきました。店内にはいると、さっそく甘辛い香りがし、回りを見渡すと体のごついお兄さん達が手をなめながら、BBQリブを豪快にかぶりついていました。私もさっそくBBQリブを注文し、カンザスの香りを楽しみました。とっても甘くて味が濃いBBQソースでしたが、"Finger
lickin' Good"、まさにこの言葉の通りでした。
お腹もふくれ、満足感に浸っていると雨雲の間から日がさしてきました。雨もすっかりやんだため、午後の計画は予定通りローランスへと決まりました。
さっきの雨が嘘のように、気持ちのよいドライブ日和になりました。ローランスの町をひたすらドライブ。名所などとくに調べなかったため、しばらく町中を車でぐるぐる回ってました。古い歴史ある建物や家なども目についたのですが、なによりもパトロール中のポリスの数の多さに驚きました。治安の悪い町にも見えませんでしたし、なぜこんなにポリスが多いのかが不思議でした。
しかし、ここでも出会う人みな親切でいい人ばかりでした。立ち寄った観光センターのおじいちゃんや、エスプレッソコーヒーを飲むのに入ったカフェのゴジラグッズコレクターの店長のお兄さんとたくさんの会話で盛り上がりました。やはり、はるばるシアトル・ワシントン州からカンザスシティーにマックを応援に遊びにきたことを話すと、皆驚きますが、私達の熱心さに喜んでくれます。アイス・ラテで喉をうるわせてから、観光センターのおじいちゃんが教えてくれた平塚市が建てている小さな日本庭園をのぞきにいきました。
観戦日3日目
デトロイト・タイガーズ戦初日。
昼間のどしゃぶりの雨がうそのようにお天気になりました。
ゲームの前半は、タイガース側のダッグアウトに野茂英雄投手の姿がありました。
その反対側には、ウォーターボトルを手にしたマックの姿がありました。
二人ともリラックスした様子。
対戦2日前・・・お互いどういう気持でいるのでしょうか。
日曜日が楽しみです。
7月1日(土)

ジェームスポートへ
カンザスシティーから車で北へ約70マイルほど離れた小さな町、ジェームスポートへドライブがてらいってきました。ジェームスポートはアーミッシュ・コミュニティーで知られてます。ジェームスポートの町の中心部は観光化されており、実際にはアーミッシュメイドの工芸品(キルト・人形など)や家具は売っていないようです。しかし10分ほど車で離れると、昔から変わらず伝統を守り続けているアーミッシュが生活しており、工芸品のお店を構えています。
カンザスシティーの夏の夜
今晩はとくに湿気を感じます。
1日中ドライブだったため、今晩はホテルでロイヤルズ対タイガースの2戦目をラジオで聞くことにしました。ラジオからは、スタジアムの観客が、もっている帽子やスコア-カードなどで涼しんでいるほど蒸し暑い夜だ、と流れいたほど、蒸していたようです。そんなことを耳にしながら、ホテルの近くで上がっている花火の音が、ドーン、ドドーンと聞こえてきました。
まさに日本の夏のような光景です。
独立記念日が近いということもありますが、花火はカンザスシティーでも盛んのようです。
カフマン・スタジアムでも、ファイアーワークス・フライデーといって金曜日のホームゲームには、毎回盛大に花火を上げます。昨夜もちょうど行なわれました。観客はゲーム中より高い歓声を上げており、花火を楽しみに最後まで残っている人達のほうが多かったようです(笑)。
また、日本の夏といえば蛍。
これが驚いたことにホテルの窓から、蛍が見えたのです!蛍をみたのは、子供の頃以来です。日本でもめったに見れなくなった蛍が、カンザスシティーで見れるとは思ってもみなかったで、とても興奮してしまいました。
カンザスシティーがとても身近に感じられた一日でした。
観戦最後の日
今日は、滞在を1日延長してまで、野茂英雄投手とマックの先発対決を観にいきました。肌にじりじりと照り付ける強い日差し、蒸し暑い気温の中,ゲーム開始前から、バテ気味。水分を充分とり、帽子もしっかりかぶったりと、応援する側もかなり厳しい気候の中での野球観戦でした。

やはり野茂投手人気は健在です。今日は朝からたくさんの日本人観戦客を見かけました。野茂投手がでてくると観客席から手を一生懸命振って声をかけていました。顔の表情ひとつ変えないで、黙々と三振をとる野茂投手の姿にも私は驚きましたが、フォークボールの落ち方にも驚きました。思わず拍手してしまったほどです。私自身、「野球学」は勉強中の身なのでうまく言えませんが、あのフォークボールは恐ろしい「武器」ですね。バッターは、きっと恐れ入りましたの一言でしょう。

しかし、マックも負けてません。ボールはとても安定しており、気温90度の暑さなどに負けず集中力をしっかり保ってました。まわりの応援も、三振をとるたびに熱くなってゆきました。しかし、今日も打線の援護がなく、観客としてみればじっと座って見ていられない状況でした。私達だけではなく、たくさんのロイヤルズファンは、こんなに頑張っているマックに勝ってほしいと思ったに違いません。8回でリリーフと交替したときには、マックは大きな拍手の中、マウンドを降りました。
ダッグアウトでは、チームメイトやコーチに笑顔で迎えられてマックは帽子を脱ぎました。首にタオルを巻き、冷たい水を頭にかけ、気持良さそうに頭をふって暑さを飛ばしてました。マックは、しばらくチームメイトと並んでゲームを見てから、奥の部屋へ消えました。
Today's Mac
ゲーム前の様子
ゲーム開始15分前にゆっくりとダッグアウトからでてきました。
観客席から応援の声をかけるファンに手を振ったりと、ファンサービスをするマック。
軽いストレッチとジョギングの後、ブルペンの前で軽いキャッチボールを始めました。
するとタイガーズダックアウトから野茂投手がでてきたのです。
ゆっくりとブルペンへ歩いていく野茂投手の姿を振返りながら見るマック。
でも、とてもリラックスしている様子。
それからも、キャッチャーのゾーン選手と笑顔で会話を交わしながら
キャッチボールを続けていました。
ゲームが終わってからの
マックの一言
今日のゲームを自分で評価すると、の質問にマックは、
「負けてしまったので、ダメですねぇ」の一言。
「あまり(対戦相手の野茂投手のことは)気にしなかった」と、
いつものあっさりコメントのマックでした(笑)。
マックは、勝ち負けをまったく気にしてなく、
今日のゲームをとてもエンジョイしたようですね!
Written and Photos taken by
K. Amase
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